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✩おばあちゃんありがとう✩ [日記]




【3月下旬】

母方の祖母が胃腸風邪がなかなか治らないと体調不良を

訴え、市民病院へ検査を受けに行った。

結果・・・

大腸がんであることが判明!!

即座に入院することとなった。

【4月上旬】

僕は仕事が休みだったので、祖母のお見舞いに行った。

4日に手術を控えていた。

元気づけに、祖母の好物のコーヒーを飲みながら

昔話をした。

祖母は笑顔だった。

祖母が書いた日記にもその日はとても楽しかったと

記されていた。

祖母の笑顔を見るのはその日が最後だとも知らずに・・・

【4月9日】

僕の母からLINEでメッセージと画像が届いた。

届いた画像には、いつくもの点滴と酸素マスクを取り付けられた祖母の姿だった。

メッセージにはこう記されていた。

がんの摘出は成功したが、輸血の際にばい菌が混入する感染症

敗血症に陥ったのだ。

敗血症になると、血液中の酸素が運ばれなくなり多臓器不全になる、そして高確率で

死に至る感染症だ。

【4月11日】

祖母の76歳の誕生日だ。

この日は仕事が休みだったので大急ぎで祖母のもとへ向かった。

目も開けられず、声をかけても返事がない・・かなり危篤状態だった。

それでも必死で声をかけ続けた。

すると手が反応してくれたのだ。

それだけでも僕は十分嬉しかった。僕の声だと分かってくれたからだ。

約3時間ほど僕は祖母のそばで見守っていた。

【4月13日早朝】

僕の母から連絡が入った。

「天からおばあちゃんのお迎えが来たみたいです」っと・・・

僕は仕事の休みを取り、慌てて祖母の実家へ向かった。

そこにいたのは、肌が冷え、安らかに眠っていた祖母・・

もうあの時のように笑顔が見られない。

 すると祖母の枕元に祖母が1年前から書き記した日記が置いてあった。

日記は手術の前日で止まっていた。

手術をしなければあと8ヶ月は生きられるようだった。

なのに元気な姿でみんなの元へ戻りたいと、祖母が自分で

手術を受ける決心をしたのだ。

それがこんな結果を招くなんて・・・

【4月15日】

お通夜、お葬式を終え、祖母の魂は天に帰りました。

僕を含め9人の孫、そして3人の子供に見送られて。

入院からたったの2週間の出来事・・・

数日前まで生きていたのが嘘のようでしかたがない。

もっとたくさん話がしたかった。

もっといろんなところへ連れて行きたかった。

もっと多くの時間を共に過ごしたかった。

時間がもどるならあの時の!

笑顔で喋っていた時に戻して欲しいくらいです。

でも時間戻りも止まりもしない。

ただ進むだけ・・・

この限られた時間をどう使うかで人生は決まる。

皆さんもやりたいこと、成し遂げたいことを必ず生涯で実現させてください。

行動、努力に費やす時間は無駄ではありません。

祖母がそう教えてくれたように・・・





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